12 September 2018

交通事故低减に向けた安全运転支援システム用の歩行者用感知器を製品化

住友電気工業株式会社(本社:大阪市中央区、社長:井上 治、以下 当社)は、交通事故の未然防止を目的とした安全運転支援システム用の歩行者用感知器を製品化し、出荷を開始しました。本製品は、24GHzミリ波レーダの採用による優れた環境性能に加え、独自のアルゴリズムを用いた高い歩行者検知精度と、広い検知エリアを実現しています。

図1 歩行者用感知器(大阪府警察を含む国内計5府県警察に納入)

図1 歩行者用感知器(大阪府警察を含む国内計5府県警察に納入)

现在、国内の交通事故死者数(平成29年3,694人)*は年々减少倾向にあります。しかし、交通事故死者数の半数以上を占める65歳以上の高齢者については、减少率が低い倾向にあり、早急な対策が必要とされています。

当社はこれまでも、交通事故の未然防止を支援するため、路车协调による安全运転支援システムを开発してきました。本システムの一例として、交差点に进入して右折する车両に対して、道路侧に设置された感知器で検知した横断歩道上の歩行者?対向车の存在情报を无线装置から提供することで、画面表示?警告音でドライバーに注意唤起するサービスが、各都道府県警察によって运用されています。このたび当社は、既に発売している无线装置や车両用感知器に加え、新たに歩行者用感知器を製品化し、2018年3月から出荷を开始しました。これまでに、大阪府警察を含む国内计5府県警察に纳入しています。

図2 安全運転支援システムのイメージ

図2 安全運転支援システムのイメージ

本製品の特徴

1.优れた环境性能
歩行者用感知器には、昼?夜の日照条件や、晴れ?雨の気象条件などの环境変化に强い24骋贬锄のミリ波レーダを採用しました。

2.高い歩行者検知性能
ミリ波レーダは、电波を送信し、物体からの反射波を受信することでその物体までの距离が分かります。搭载したアルゴリズムでは、反射波の特徴情报の解析から歩行者を追跡してその动きを予测する机能を実现することにより、通过车両などで隠れた歩行者を検知することが可能です。

3.広い検知エリア
ミリ波レーダにとって、感知器直近の広い领域をカバーしつつ、検知可能な距离を伸ばすことは両立し难い课题でしたが、复数系统のアンテナとそれらを活用する信号処理技术の开発により、図3のように横断歩道近辺の歩行者灯器柱に取付けて、直近の待机エリアから大小さまざまな规模の横断歩道まで歩行者を検知できる、広い検知エリアを実现しています。これにより、感知器が设置可能な场所の自由度を高めることを可能としました。

当社はこれからも、本製品を通じて交通事故の低减に贡献し、安心?安全な交通环境の実现を目指します。

図3 歩行者用感知器の設置イメージ

図3 歩行者用感知器の設置イメージ

* 警察庁 交通局交通企画課 「平成29年中の交通事故死者数について」

他の最新情报も见る

ニュース&プレスリリース