03 October 2014
ステンレス鋼旋削用新材種「AC6030M / AC6040M」、粗切削用ブレーカ「EM型」を開発、発売
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住友电気工业株式会社
当社は、ステンレス鋼の一般切削から断続切削において加工の安定性と長寿命が得られる、ステンレス鋼の旋削加工用切削工具の新材種「AC6030M / AC6040M」と粗切削用ブレーカ「EM型」を開発し、2014年11月より発売します。
ステンレス钢は使用用途の広い材料であるとともに、耐食性が高く、溶剤涂装が不要であることから环境负荷も低く、かつリサイクル性に优れるため、その需要は年々着実に伸びています。しかしながら、ステンレス钢を切削加工する际の问题として、加工面が硬化しやすいため工具の刃先が欠けやすい、また热伝导性が低いため切削热が逃げにくく、工具刃先が高温となり、塑性変形が起きやすいといった点があります。さらに切削工具材质との亲和性が高いため、刃先に凝着しやすいなどの性质から、ステンレス钢は难削材の一つとされ、高能率?安定加工が困难であることが课题となっていました。
このほど当社は、こうした课题を解决するため、ステンレス钢旋削用新材种「础颁6030惭/础颁6040惭」と粗切削用ブレーカ「贰惭型」を开発しました。
1.特长

(1)「础颁6030惭(颁痴顿材种)」
新开発のホウ化物系チタン化合物被膜を最表层に被覆することで、コーティング膜の大幅な强度向上と优れた表面平滑性が得られ、加工の安定性を実现しました。础颁6030惭は、进化した颁痴顿*1独自技術によって開発されたコーティング “アブソテック プラチナ(Absotech Platinum)”を採用し、従来コーティング膜対比2倍以上の耐チッピング性を実現するとともに、耐溶着性を大幅に向上させたステンレス鋼の一般旋削加工第一推奨材種です。

(2)「础颁6040惭(笔痴顿材种)」
当社独自開発の超多層薄膜構造を継承するとともに、耐熱性に優れた新組成TiAlSiN系超多層膜を採用いたしました。さらに新開発の超硬基材とコーティング膜との界面制御技術を適用することで 、コーティング膜の耐剥離性を大幅に向上させることに成功しました。AC6040Mは、進化したPVD*2独自技術によって開発されたコーティング “アブソテック ブロンズ(Absotech Bronze)”を採用し、ステンレス材のバルブ、フランジや継手などの配管部品加工などにおいて、従来比2倍以上の耐欠損性を実現させたステンレス鋼の断続加工第一推奨材種です。

(3)粗切削用「贰惭型ブレーカ」
従来のステンレス钢中切削用贰骋型、仕上げ用贰贵型に加え、新たに粗切削用贰惭型を开発し、ステンレス钢加工専用ブレーカとしてシリーズ化させました。新开発の粗切削用ブレーカ贰惭型は、切れ味を维持させつつ优れた刃先强度を有しています。粗加工时での切りくずをスムーズに排出させることで、切りくずによる切れ刃外欠损を抑制し、より安定したステンレス钢の加工を実现しました。
2.ラインアップ
AC6030M | 217アイテム |
AC6040M | 132アイテム |
贰惭型ブレーカ | 44アイテム |
3.贩売计画
初年度: 5億円
3年後: 25億円/年
4.価格
当社従来品と同设定。
础颁6030惭(标準品) | 颁狈惭骋120408狈-贰惭 770円(税込832円) |
础颁6040惭(标準品) | 颁狈惭骋120408狈-贰惭 770円(税込832円) |
*1 CVD (Chemical Vapor Deposition):
ガス反応を利用して、物质の薄膜を形成する蒸着法のひとつで、反応容器で加热した基板物质上に、目的とする薄膜の成分を含む原料ガスを供给し、気相または基板表面での化学反応により膜を形成させる方法。
*2 PVD (Physical Vapor Deposition):
物质の表面に薄膜を形成する蒸着法のひとつで、気相中で物质の表面に物理的手法により目的とする物质の薄膜を堆积する方法。
?アブソテック、Absotech は、住友电気工业株式会社の商標です。